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働きながら「実務者研修」は取れる?重度訪問介護の夜勤と両立した私のスケジュール

「夜勤をしながら実務者研修なんて取れるの?」——正直、最初はそう思っていました。

でも実際に取得を進めてみて、気づいたことがあります。重度訪問介護の夜勤専従という働き方は、実務者研修の取得に向いているかもしれない、と。施設介護の日勤・夜勤を組み合わせながら通学するより、むしろシフト調整がしやすいケースがあります。

私は現在、重度訪問介護の夜勤専従ヘルパーをしながら実務者研修の修了に向けて学習を進めています。「資格を取りたいが、夜勤のシフトをどう調整すればいいかわからない」「通信課題をいつやればいいのか」「費用はどう抑えるか」——この3つを、自分の実体験をもとに具体的に解説します。

この記事でわかること

  • 働きながら実務者研修を取れるかどうかの結論と根拠
  • 重度訪問介護の夜勤専従ならではのスケジュール調整の実際
  • 夜勤中の「待機時間」を通信課題に活用する方法
  • 費用を実質ゼロにする「会社の資格取得支援制度」の使い方と動くべきタイミング
  • 資格取得支援がある求人の探し方

目次

【結論】実務者研修は働きながら取れる——重度訪問介護の夜勤専従は特に向いている

結論から言います。

実務者研修は働きながら取得できます。そして重度訪問介護の夜勤専従という働き方は、この両立に意外と向いています。

理由は2つあります。

① シフトが自分でコントロールしやすい

重度訪問介護の夜勤専従は、施設勤務と異なりシフトの融通が利くケースが多いです。「この週末は通学があるので夜勤を入れない」という調整が、施設の固定シフト制より動かしやすいことが多い。

② 夜勤中の「待機時間」が学習時間になる

重度訪問介護の夜勤は待機型です。利用者が眠っている間(深夜2時〜6時の4時間程度)は定期ケアの合間に空き時間が生まれます。スマホやタブレットで通信課題を進めることができます。施設夜勤では複数対応で忙しくてこれは難しい。これは重度訪問介護の夜勤専従ならではのメリットです。

実務者研修の全体的な受講スケジュールを先に把握しておきましょう。


実務者研修の受講スケジュール全体像

厚生労働省の指定基準によると、実務者研修の受講時間は450時間・20科目です。これを「通信(自宅学習)+通学(スクーリング)」で進めます。

項目 内容
総受講時間 450時間 / 20科目
受講期間(無資格から) 最短6ヶ月
受講期間(初任者研修保有) 最短4ヶ月
自宅学習時間の目安(無資格) 約405時間
1日の自宅学習時間の目安 約2時間
スクーリング(通学)日数 約7日間(医療的ケアの実技含む)
修了試験 なし(カリキュラム修了で取得)

ポイントは「修了試験がない」こと。試験に合格する必要はなく、カリキュラムを修了すれば資格取得になります。通信課題をしっかり提出し、スクーリングに出席することが条件です。

1日2時間の自宅学習と、月1〜2回程度の通学が6ヶ月続く——これが基本的な構造です。「夜勤と両立できるか?」の問いには、この構造を知ると答えが見えてきます。

費用の詳細や制度の選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています:実務者研修の費用と選び方


私の場合:通学日とシフトの実際の調整方法

スクーリングは「平日に夜勤を入れて、週末を空ける」パターン

私が実践したのは、通学日が確定した時点でその週末の夜勤をゼロにするという調整です。

週のスケジュールの例(通学がある週)

曜日 予定
夜勤(22:00〜翌8:00)
夜勤明け・就寝・休養
夜勤
夜勤明け・就寝・通信課題(午後1〜2時間)
自由日(通信課題か外出)
スクーリング(9:00〜17:00)
休養

土曜日の通学前日(金曜)は夜勤を入れません。夜勤明けで通学するのは集中力が落ちて非効率ですし、医療的ケアの実技演習は頭が動いている状態でないと身につきません。

「この週は土曜に通学があります」と事前に共有しておくと、シフト調整も動きやすくなります。重度訪問介護の事業所は、固定シフト制の施設と異なり比較的柔軟に対応してくれるケースが多いです。


「夜勤中の待機時間」を通信課題に使う方法

これが、重度訪問介護の夜勤専従ならではの一番の強みです。

重度訪問介護の夜勤は、利用者の就寝後にまとまった待機時間が発生します。私の勤務では、深夜0時ごろから朝6時ごろまでの間に定期ケア(体位変換・吸引確認等)が数回ある以外は、静かに見守る時間が続きます。

この時間に通信課題のテキストを読んだり、eラーニング(スクールによってはスマホ対応)を進めることができます。

実際の夜勤中の学習の進め方

  • 使うのはスマホ1台。スクールのeラーニングアプリかPDFをダウンロードしておく
  • 定期ケアのタイミングは把握しておき、30〜60分単位で集中できる時間を作る
  • 難しい科目(医療的ケアの知識部分)は夜勤中に読むのに向いている。通学前の予習として使える
  • 課題の提出はスマホから可能なスクールを選ぶと夜勤中でも完結できる

注意点として、緊急時や利用者の体調変化が最優先です。テキストに集中しすぎて見守りが疎かになることがないよう、あくまでも「余裕のある時間」に限定しています。

私が伝えたいのは「夜勤の待機時間は”使えない時間”ではない」ということです。施設夜勤のように複数の対応に追われていると、勉強する余裕など生まれません。でも重度訪問介護の夜勤は、適切な見守りを維持しながら、自己投資の時間にも使えます。それが私がこの働き方を続けている理由の一つです。


費用を実質ゼロにする——会社の資格取得支援制度と動くべきタイミング

実務者研修の受講費用は、無資格からだと通信制でも7〜15万円程度かかります。これを「自費で払う」必要はありません。

会社の資格取得支援制度を使う

重度訪問介護事業所の多くは、従業員向けの資格取得支援制度を持っています。理由は明確で、サービス提供責任者の要件が実務者研修以上だからです。事業所側としても、従業員に取得してもらう動機があります。

ただし、いきなり入職直後に申請しても通りにくいケースがあります。

私が推奨するタイミングは「2年目の後半から申請すること」です。

理由は3つあります。

1. 在籍年数の条件(「1年以上在籍」を要件にしている事業所が多い)をクリアしている

2. 実務経験としての信頼が積み重なっており、申請が通りやすい

3. 修了後に2年以上の実務経験があれば、介護福祉士の受験資格(3年)まであと1年以下になる

→ つまり「2年目後半に実務者研修を取れば、3年目に介護福祉士を受験できる」という最短ルートが完成します。

支援制度を確認する際のポイント

  • 在籍年数の条件(「1年以上在籍」「3年以上在籍」など会社によって異なる)
  • 退職時の返金条項(「修了後2年以内に退職すると全額返金」という条件がある場合がある)
  • 費用の支払いタイミング(先払い後にキャッシュバック vs 会社が直接スクールに支払う)

これらは入職時の雇用契約書や就業規則に記載されている場合があります。入職後に必ず確認しておくことをおすすめします。

教育訓練給付金との併用も可能

会社の支援制度が使えない場合や、補完的に利用する場合は、ハローワークの教育訓練給付金も活用できます。

種別 給付率 上限
一般教育訓練給付金 20% 10万円
特定一般教育訓練給付金 40% 20万円

実務者研修は講座によって「一般」または「特定一般」教育訓練給付金の対象になります。なお「専門実践教育訓練給付金(最大80%)」は介護福祉士養成施設(専門学校等の2年課程)が対象で、実務者研修単体は対象外です。「実務者研修で80%」という情報は混同なので注意してください(詳細は実務者研修の費用と選び方で解説)。具体的な申請手続きは、管轄のハローワークに確認してください。

費用補助の詳細は実務者研修の費用と選び方でまとめています。


【アクション】資格取得支援ありの求人の探し方

現在の職場に支援制度がない、または転職を検討している方向けに、求人の探し方を整理します。

求人票で確認すべき3点

1. 「資格取得支援あり」「資格取得費用補助」の記載があるか

求人票の「福利厚生」欄に明記されているかを確認します。「研修費用補助」「スキルアップ支援」という表現の場合は、実務者研修が対象かどうかを面接時に確認します。

2. 夜勤専従の採用があるか

資格取得支援制度がある事業所の中でも、夜勤専従の採用を受け入れている職場を選ぶことで、シフト調整の自由度が確保できます。

3. スクーリング日程に合わせたシフト調整が可能か

「通学のある週はシフトを調整できますか?」と面接時に確認するのがおすすめです。「対応できる」と明言してくれる職場を選ぶことで、両立のストレスが大幅に減ります。

重度訪問介護に特化した求人は、一般の求人サイトよりも専門の転職エージェントに多く掲載されています。

→ 介護転職サービスの選び方と比較は、こちらの記事で詳しく解説しています:介護転職サイトおすすめ比較


まとめ

  • 実務者研修は働きながら取得できる。全体スケジュールは450時間・6ヶ月(無資格から)
  • 重度訪問介護の夜勤専従は、シフトの融通と待機時間の活用で両立しやすい
  • 通学日は週末に集中させ、前日の夜勤を入れないスケジュールを組む
  • 夜勤中の待機時間(深夜〜早朝)をeラーニング・通信課題の時間として活用できる
  • 費用は会社の資格取得支援制度(2年目後半に申請)で実質ゼロにできる可能性がある
  • 支援制度ありの求人は転職エージェント経由で探すのが最短

資格取得支援制度がある職場を今の会社で確認するのが最初のステップです。制度がない場合や転職を考えている方は、まずは転職サービスへの相談から始めてみてください。


*※本記事の情報は2026年5月時点のものです。教育訓練給付金の給付率・上限額は制度改正により変更される場合があります。具体的な申請条件・手続きについては、最寄りのハローワーク(公共職業安定所)にご確認ください。実務者研修の受講要件・期間は受講スクールによって異なります。*

※ASP提携後に挿入予定(介護転職サービス・実務者研修スクール系アフィリエイトリンク)

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この記事を書いた人

重度訪問介護の現役夜勤ヘルパー(神戸)。父(要介護5・右半身麻痺・言語障害)を3年間在宅介護した経験から、ドローンスクール運営会社を退職し2024年4月に介護業界へ転身。介護職3年目の今は、重度訪問介護と地域包括ケア病棟の両方で勤務し、入院から在宅復帰までの全プロセスを現場で見ている。前職でDX化(人件費60%削減)を手がけた経験を活かし、介護現場の自動化・ロボット導入の可能性を追求中。2027年4月、神戸・芦屋エリアで独立し訪問介護事業所を開業予定。

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