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介護職で手取り30万を稼ぐための現実的なロードマップ【夜勤専従のリアル】

「介護で手取り30万なんて無理でしょ」——正直、転職前の私もそう思っていました。

でも、重度訪問介護の夜勤専従という働き方を選んでから、その認識は変わりました。私は現在、週4日ペースで夜勤を入れており、2026年4月の実質手取りは26万円台です。あと月3〜4回、夜勤を上乗せすれば手取り30万には届く計算になります。

「介護職の給料は安い」という通説は、施設介護・日勤中心・常勤という働き方を前提にした平均論です。重度訪問介護の夜勤専従は、その平均から外れた場所に位置しています。

この記事では、手取り30万を達成するために何が必要かを、施設介護との比較・具体的なシミュレーション・体力管理のリアルを交えて解説します。

この記事でわかること

  • 介護職で手取り30万が「現実的に可能かどうか」の結論
  • 施設介護 vs 重度訪問介護、夜勤の給与構造の違い
  • 月収30万・手取り25万超えを実現するシフトシミュレーション
  • 夜勤専従のデメリットと、体力を維持するための具体的なルーティン
  • 高単価な夜勤専従求人の探し方

目次

【結論】介護職で手取り30万は可能——ただし「夜勤の種類」が鍵

先に結論から言います。

介護職で手取り30万は現実的に達成できます。ただし「施設介護の一般的な夜勤」では構造的に難しく、重度訪問介護の夜勤専従がもっとも近道です。

理由は夜勤回数にあります。施設介護では、労務管理の観点から夜勤は月4〜5回程度に抑えられるのが一般的です。夜勤手当が1回5,000〜8,000円だとしても、月間合計は20,000〜40,000円にとどまります。これでは夜勤手当だけで収入を大きく伸ばすことはできません。

一方、重度訪問介護の夜勤専従は自分で回数をコントロールできます。週4〜5日、月16〜20回の夜勤も十分に可能で、夜勤手当の積み上げ効果が際立ちます。

厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査」によると、介護職員(常勤)の平均月給は 253,810円(2025年9月時点)です。重度訪問介護の夜勤専従は、このデータが想定する「標準的な介護職」とは異なるカテゴリです。


施設介護 vs 重度訪問介護——夜勤の給与構造を比較する

同じ「介護の夜勤」でも、施設介護と重度訪問介護では給与の仕組みが根本的に違います。

比較項目 施設介護(特養・有料老人ホーム) 重度訪問介護(夜勤専従)
夜勤手当(1回) 5,000〜8,000円(全国平均) 5,000円前後(固定が多い)
月の夜勤回数 4〜5回(施設の労務管理による) 本人次第(週4〜5回も可能)
1回の勤務時間 16〜17時間(長拘束型) 10〜12時間(待機型)
夜勤手当の月間合計(例) 20,000〜40,000円 80,000〜100,000円(月17〜20回の場合)
移動・準備時間 施設への出退勤・申し送りあり 直行直帰(最小化)
勤務の性質 複数対応・業務多め・身体負荷高 1対1・待機型・体力消耗は比較的少ない
雇用形態 常勤が主流(賞与・退職金あり) 非常勤が主流(賞与なし)

施設介護の夜勤で月収を伸ばすことが構造的に難しいのは、夜勤回数の上限が事実上決まっているからです。しかも16〜17時間の長拘束型が多く、体力消耗に対して手当が低い。

重度訪問介護の夜勤は「1対1・待機型」が基本です。利用者が眠っている間の見守り・定期的なケア(体位変換・吸引など)が中心で、施設夜勤のように複数の利用者対応に追われることはありません。体力消耗が比較的少ないため、週4〜5日の継続が可能になります。


【シミュレーション】月収30万・手取り25万超えを実現するシフト例

重度訪問介護(関西エリア・1回10時間勤務)の場合で試算します。

月夜勤回数 勤務頻度の目安 夜勤手当計 総支給額目安 実質手取り目安
12回 週3日 60,000円 220,000〜240,000円 170,000〜190,000円
17回 週4日 85,000円 310,000〜330,000円 250,000〜270,000円
20回 週5日 100,000円 350,000〜380,000円 285,000〜310,000円

※実質手取り=総支給額から社会保険料・所得税・住民税を控除した金額。地域・社保等級によって変動します。

私自身の2026年4月実績(夜勤17回・月17回)では、実質手取りが 261,170円 でした(詳細な明細はこちらの記事で公開しています)。

この数字から逆算すると、手取り30万を超えるには月20回前後(週5日ペース)が目安です。「週5日夜勤は無理では?」と思うかもしれませんが、重度訪問介護の待機型夜勤は施設夜勤ほどの体力消耗がないため、体力管理さえできれば継続可能なラインです。

私が伝えたいのは、「夜勤専従で手取り30万を達成するのは稼ぐ”技術”の問題ではなく、正しい種類の仕事を選ぶことだ」ということです。施設介護の夜勤を頑張っても、回数の上限があるため構造的に届かない。重度訪問介護を選び、体力管理をしっかりやれば、30万は視野に入ります。

実質時給で考える

「総支給額より手取り」「手取りよりも実質時給」で考えると、判断がクリアになります。

  • 夜勤17回・月170時間勤務・実質手取り261,170円 → 実質時給 約1,536円
  • 夜勤20回・月200時間勤務・実質手取り300,000円(試算)→ 実質時給 約1,500円

一般的な施設介護の夜勤(16時間・手当5,000円・月5回)と比べると、重度訪問介護の夜勤専従は手取り総額だけでなく「時間あたりの実収入」でも優位です。


正直に言う——夜勤専従のデメリットと体力管理のリアル

「重度訪問介護の夜勤専従が経済的に良い」という話をすると、必ず「体力はどうするの?」と聞かれます。これは正当な疑問です。

デメリット

  • 収入が夜勤回数に直結する——体調不良で欠勤すると、その分が即収入減になる
  • 昼夜逆転の生活リズム——週4〜5日夜勤だと、日中の家族や友人との時間帯がズレる
  • 孤独になりやすい——施設チームと違い、1対1の仕事が続くため人と話す機会が減る
  • 非常勤のため賞与・退職金がない——長期的なキャリア設計は自分でやる必要がある

私の体力管理ルーティン(週4日夜勤のリアル)

夜勤明けの過ごし方が、翌日の体力回復を決めます。私が実践しているのは以下のパターンです。

夜勤明け(翌朝8〜9時に帰宅後)

  • 帰宅後30分以内に食事(タンパク質中心)をとってから就寝
  • 遮光カーテン必須。昼間でも6〜7時間の睡眠をとる
  • アラームは「起きなければいけない用事がある時だけ」設定(必要のない日は体が目覚めるまで寝る)

夜勤前日(出勤の準備日)

  • 夕方4〜6時ごろから軽く仮眠(1〜2時間)をとると夜勤中の眠気が激減する
  • 出勤前に重めの食事をとる(夜間のケア中に低血糖になると集中力が落ちる)

オフ日(週2〜3日)

  • 日中の活動に戻す意識で、午前中に起きる日を作る
  • 軽い運動(散歩・ストレッチ)を入れて体内時計をリセット

「昼夜逆転が怖い」という方に伝えたいのは、夜勤専従は「日夜切り替え」がない分、体内時計のリズムが安定しやすいという逆説です。日勤と夜勤を週の中で切り替える働き方のほうが、実は体への負担が大きいという研究もあります。

ただし、年齢とともに回復力は落ちます。50代でも夜勤を続けている方は多くいますが、週5日のフルペースを長期間維持するには、40代のうちから体力の貯金を意識しておくことが重要です。

夜勤の健康リスクについてはこちらの記事でも詳しく取り上げています。


【アクション】手取り30万を目指すための求人の探し方

条件を満たす求人を探す際のポイントをまとめます。

チェックすべき3つの条件

1. 夜勤回数の上限が設定されていないか確認する

「月8回まで」などの制限があると、収入の上限が固定されます。回数を自分でコントロールできる職場を選ぶことが重要です。

2. 夜勤手当の金額を事前に確認する

求人票に「夜勤手当あり」とだけ書かれている場合は、金額を面接時に必ず確認してください。「手当5,000円/回」と「手当8,000円/回」では、月20回で60,000円の差になります。

3. 処遇改善加算の配分方法を聞く

事業所が処遇改善加算Ⅰ(最上位)を取得しているか、その手当が給与に直接反映されているかを確認します。同じ働き方でも、事業所の制度で月2〜5万円の差が生まれます。

転職サービスを使うメリット

重度訪問介護の夜勤専従求人は、一般の求人サイトには掲載されていないケースも多く、転職エージェントを通じた非公開求人が有効です。「重度訪問介護に強い」「夜勤専従の条件交渉に対応してくれる」担当者を探すことが第一歩です。

介護転職サービスの選び方と比較は、こちらの記事で詳しく解説しています:介護転職サイトおすすめ比較


まとめ

  • 介護職で手取り30万は、重度訪問介護の夜勤専従なら現実的に達成可能
  • 施設介護の夜勤は月4〜5回が上限になりやすく、手当の積み上げには構造的な限界がある
  • 重度訪問介護の夜勤専従(月20回・週5日ペース)で手取り300,000円前後が目安
  • 体力管理の鍵は「夜勤明けの食事と睡眠」と「オフ日の体内時計リセット」
  • 高単価求人を探すには、非公開求人に対応した転職エージェントの活用が最短ルート

「手取り30万」という目標は、働き方の設計次第で介護職でも十分に狙えます。まずは、自分の現在の夜勤回数と条件を確認するところから始めてみてください。


*※本記事に記載の給与シミュレーションは個人の勤務条件・地域・雇用形態によって異なります。具体的な収入の保証をするものではありません。転職の判断は各自の状況に合わせてご検討ください。本記事の内容は2026年5月時点の情報に基づいています。*

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この記事を書いた人

重度訪問介護の現役夜勤ヘルパー(神戸)。父(要介護5・右半身麻痺・言語障害)を3年間在宅介護した経験から、ドローンスクール運営会社を退職し2024年4月に介護業界へ転身。介護職3年目の今は、重度訪問介護と地域包括ケア病棟の両方で勤務し、入院から在宅復帰までの全プロセスを現場で見ている。前職でDX化(人件費60%削減)を手がけた経験を活かし、介護現場の自動化・ロボット導入の可能性を追求中。2027年4月、神戸・芦屋エリアで独立し訪問介護事業所を開業予定。

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